2024年10月のさゆり先生のスペイン語レッスンでは、印象に残る単語がいくつも登場しました。
この記事では、その中から特に面白かった言葉をいくつか振り返ります。
スペイン語の奥深さや教室の雰囲気を、少しでも感じてもらえたらうれしいです。
支倉常長

クラスで支倉常長のことが話題になりました。
支倉常長は、江戸時代初期に伊達政宗の命を受け、
日本から太平洋を渡り、メキシコ、そしてスペインへと向かった使節団の団長でした。
当時としては想像もつかないほどの長い航海を経て、セビージャ近郊の村Coria del Río(コリア・デル・リオ)にたどり着き、
スペイン国王フェリペ三世に謁見した日本人でもあります。
使節団の中には日本に帰るのをやめてしまってコリア・デル・リオの女性と結婚。子孫を残した人々もいたそうです。そのためセビージャにはいまでもJapon(ハポン)という姓がのこっていますし、Japonという名前の道もあります。
私は支倉常長ゆかりの地、コリア・デル・リオを実際に訪れたことがあります。
グアダルキビル川の支流を内陸まで大きな客船が入ってくるのを見て驚きました。
この川を、支倉常長も見たのかもしれない――そう思うと、急に歴史が「遠い話」ではなくなります。
川沿いのバルで食べた川魚のフライもおいしかったです。
名前は忘れてしまったけれど、土地の味としてなぜかよく覚えています。
いつか仙台にも足を運んで、支倉常長が旅立った場所の空気を、自分の身体で感じてみたいと思っています。
コロンブス

コロンブスの話になりました。
クリストバル・コロンブス(Cristóbal Colón、1451年頃生〜1506年)は、
現在のイタリア・ジェノヴァ出身の航海者です。
スペイン王室の支援を受け、15世紀末に大西洋航海を行いました。
コロンブスは、スペイン語ではしばしば
Cristóbal Colón, navegante
と表現されます。
navegante「ナベガンテ」 とは「航海者」「船で進む人」という意味で、
コロンブスの、英雄や探検家といった評価を離れ、海を渡った事実に焦点を当て、このように紹介されているようです。
なお、私たちの日常に欠かせない「ナビ(navigation)」も、
同じ「船で進む」という語源を持つ言葉です。
1492年10月12日、コロンブスは航海の途中でカリブ海の島々に到達しました。
この日を起点として、スペインでは El Día de la Hispanidad(イスパニダの日) が定められています。
El Día de la Hispanidadについて、少し触れておきたいと思います。
この日はスペインでは国の祝日であり、軍事パレードなどが行われます。
一方で、一般の人々の日常生活においては、必ずしも強く意識される日とは限らないようです。
実際、ラジオスペイン語講座のゲストスペイン人も、
「特別に何かを意識する日ではない」と語っていました。
ただし近年では、侵略や先住民への影響を重く受け止め、
祝日の名称や意味を問い直す動きも見られます。
El Día de la Hispanidadは、
祝う日であると同時に、歴史をどう受け止めるのかを考える日へと、
少しずつ位置づけを変えつつあるように思われます。
宇宙飛行士

スペイン初の女性宇宙飛行士サラ・ガルシア・アロンソ(Sara García Alonso)さんのことが話題になりました。
スペイン語で宇宙飛行士は astronauta(アストロナウタ) と言います。
この言葉は男女を区別せずに使われますが、実際に「女性の宇宙飛行士」が誕生したことは、
スペイン社会における大きな前進を象徴しているように感じられます。
サラ・ガルシア・アロンソさんは、研究者としての専門的なキャリアを積みながら、
ヨーロッパ宇宙機関(ESA)の宇宙飛行士候補に選出されました。
情熱的な文化や芸術のイメージが強いスペインですが、
同時に、科学や教育の分野においても着実な発展を続けています。
彼女の活躍は、そうした「現代のスペイン」の姿を静かに、しかし力強く伝えてくれます。
また、女性が専門分野や先端分野で活躍する姿が自然に受け止められる社会へと、
一歩ずつ進んでいることを感じさせてくれる点も印象的です。
サラ・ガルシア・アロンソさんは、
宇宙飛行士候補であると同時に、なんとがん研究に携わる生物学者でもあるそうです。
特に難治性がんの治療法を探る研究を続けており、
宇宙という大きな夢と、人の命に向き合う現実的な仕事を両立されているんですね。
また、ご自身の経験や思いをまとめた
『Órbitas(オルビタス/軌道)』 という本も出版しています。
この本では、科学への情熱や迷い、挑戦する気持ちが、
若い世代や子どもたちにも伝わる言葉で語られています。
是非読んでみたいです。
グアグア

バスのスペイン語を習いました。
スペイン本土では普通 autobús (アウトブス) と言いますが、カリブ海の地域では なんとguagua (グアグア)という言葉が広く使われます。
特に
ドミニカ共和国
キューバ
プエルトリコ
などでは、日常会話で当たり前のように「グアグア」が登場するらしいです。
アタシも、キューバ人のお母さんが、子どもに向かって怒った顔でこう言ってるの見たことあります。
「早くグアグアに乗りなさい!」
真剣な顔で「グアグア」。
ちょっと調べたんですが、語源にはいくつか説があるようです。
アメリカのバス会社 “Wa & Wa” の名前から来たという説や、英語 wagon が変化したという説などがありますが、はっきりとは分かっていません。
是非自分でも使ってみたいのですが、グアグアを使う国の観光客は残念ながら多いとは言えなくて、またその機会に恵まれません。
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