2025年2月のさゆりマリア先生のスペイン語レッスンでは、印象に残る単語がいくつも登場しました。
この記事では、その中から特に面白かった言葉をいくつか振り返ります。
スペイン語の奥深さや教室の雰囲気を、少しでも感じてもらえたらうれしいです。
バレンタインデーとサン・ジョルディの日
2月14日のバレンタインデーは、日本でもスペインでも「愛を伝える日」としてよく知られています。しかし、その起源や祝い方には興味深い違いがあります。
聖バレンティヌス(San Valentín)とは?

バレンタインデーの名前は、キリスト教の聖人「聖バレンティヌス(San Valentín)」に由来します。
3世紀のローマ帝国では、皇帝が若い男性の結婚を禁じていたという伝説が。(この時点で私には訳が分かりませぬが・・・)
しかし、司祭バレンティヌスは恋人たちを密かに結婚させていました。そのため処刑され、後に「愛の守護聖人」として敬われるようになったと言われています。
2月14日は、この聖バレンティヌスを記念する日です。
スペインでは現在も「Día de San Valentín(聖バレンティヌスの日)」と呼ばれ、恋人同士がお互いにプレゼントを贈ったり、食事を楽しんだりします。
一方、日本では独自の発展を遂げ、「女性から男性へチョコレートを贈る日」として定着しました。
カタルーニャ地方の守護聖人 サン・ジョルディ
スペインには、もう一つ有名な「愛を伝える日」があります。
それが4月23日の「サン・ジョルディの日(Diada de Sant Jordi)」です。
サン・ジョルディ(スペイン語ではサン・ホルヘ、英語ではセント・ジョージ)は、カタルーニャ地方の守護聖人です。
伝説によれば、ジョルディは村を苦しめていたドラゴンを退治しました。
ドラゴンの血が地面に落ちた場所から、美しい赤いバラが咲いたとされています。
この伝説から、男性が女性にバラを贈る習慣が生まれました。
さらに4月23日は、セルバンテスとシェイクスピアの命日に近いことから「本の日」にもなり、本を贈る文化が結びつきました。
現在では男女を問わず、本とバラを贈り合う日として親しまれています。
そもそも聖人とは?

スペインの祝日やお祭りについて調べていると、
- サン・バレンティン(San Valentín)
- サン・ジョルディ(Sant Jordi)
- サン・フェルミン(San Fermín)
など、「サン(San)」という名前をよく見かけます。
これはスペイン語で「聖人(Saint)」を意味します。
聖人とは、キリスト教において特に模範的な生き方をした人や、信仰に大きな功績を残した人のことです。
日本で例えるなら、
「歴史上の偉人」
「地域の守り神」
を合わせたような存在と考えると分かりやすいかもしれません。
もちろん神様ではありません。
人間として生きた人物ですが、その信仰や行いが高く評価され、後世の人々から敬われるようになりました。
カトリック文化が根付くスペインでは、多くの町や地域に「守護聖人」がいます。
そして、その聖人を記念する日がお祭りや祝日になっているのです。
たまに日本語の「〇〇さん」の「SAN」も、同じものだと思い込んでるスペイン人がいますが、説得に苦労します。
スペインの帽子
スペイン語で「帽子」と聞くと、「ソンブレロ(Sombrero)」を思い浮かべる方も多いかもしれません。でも実は、スペインには地域や用途によってさまざまな呼び名があるそうです。
日本では帽子はファッションの一部ですが、スペインでは歴史や職業、地域文化と深く結びついています。
スペイン語の sombrero の語源は sombra(影)。「日差しから影を作るもの」という意味から生まれました。スペイン語では帽子全般を指します。
ソンブレロ・コルドベス(Sombrero Cordobés)、いわゆるガロティン帽
フラメンコファンにはおなじみの帽子です。
アンダルシア地方のコルドバで発展したため、「コルドベス(コルドバ風)」と呼ばれています。
おなじみの ソンブレロ・コルドベス は、単なる舞台衣装ではなく、アンダルシアの馬文化から生まれた伝統的な帽子です。
特徴
- 平らな天井
- 低めのクラウン
- 幅広で平らなつば
- 黒やグレーが主流
もともとは馬に乗る人たちの帽子でした。
現在では、
- フラメンコショー
- フェリア(春祭り)
- 馬術競技
などでよく見られます。
ゴーラ(Gorra)
Gorra(ゴーラ) はキャップ帽のこと。まあいわゆる野球帽。
ゴロ(Gorro)
前出のGorra(キャップ) と一文字違いで、男性名詞のGorro(ゴロ) はニット帽や防寒帽を指します。
語尾が違うだけで微妙に違うものを表すのはスペイン語ならでは。これを言い分けられるようになりたいです!
ソンブレロ・デ・コパ(Sombrero de Copa)
直訳すると
「カップ型の帽子」
つまり、日本語でいう シルクハット です。ムーミンパパのやつ?
copa の意味
スペイン語の copa は
- グラス
- 杯
- カップ
という意味。
帽子の形が逆さまのカップに見えることから、この名前が付きました。
19世紀のヨーロッパ紳士の正装として広まりました。
現在では
- オペラ
- 舞台衣装
- カーニバル
などで見かけることがあります。
日本のお茶

日本のお茶類をスペイン語でいうと・・・
緑茶 = té verde
抹茶 = matcha(そのまま通じる)
ほうじ茶 = té tostado
麦茶 = infusión de cebada tostada(最も自然な表現)🍵🌾
このなかでも抹茶(matcha)はかなり有名になりました。
「tostado」について

ほうじ茶はスペイン語で té tostado(焙煎したお茶)と説明できます。
tostado は「こんがり焼いた」「焙煎した」という意味の形容詞です。
パンの トーストを思い浮かべると覚えやすいです。実はどちらも「焼く」という共通の語源をもっています。
だから té tostado は、「こんがり焙煎したお茶」というイメージ。
こうした「知っている言葉とつながる瞬間」があるのも、スペイン語学習の楽しさの一つです。🍵🍞
※ちなみにパンの トーストは pan tostadoです。
té と infusión の違いについて

スペイン語には té と infusión という2つの言葉があります。
té は茶の木の葉から作られる飲み物です。緑茶、紅茶、抹茶、ほうじ茶などがこれにあたります。
一方、infusión は、茶葉以外の植物や穀物をお湯で抽出した飲み物です。
スペインでよく飲まれている manzanilla(カモミールティー) も、 infusión の一種です。同じように、日本の麦茶も茶葉ではなく焙煎した大麦から作られるため、infusión de cebada tostada と表現するとスペイン人観光客に習いました。
日本語ではどちらも「お茶」と呼びますが、スペイン語では材料によって té と infusión を使い分けます。
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