パエジャ
レッスンの中で「パエジャ」が話題になりました。日本ではパエリアという発音でおなじみですが、このページをご覧になっている方は「パエジャ」という発音にも馴染んでおられるかもしれません。ザ・スペイン料理!的な、米を野菜・魚介類・肉などの食材と共にその出汁で炊き込む料理ですね。
スペイン語の綴りか「Paella」です。LLとLが2つ続いているところは地域によって「ジャ」だったり、「リャ」的な発音だったりするそうです。このことが日本に伝わるパエリアという言葉になった原因なのかな?と思います。
「Paella」の本場はスペイン東部バレンシア地方、私もバレンシアには行ったことないので本場のパエジャを食べたことないのでいろいろ調べてみました。
本場バレンシアでは・・
本場バレンシアのパエジャは意外と地味な色合いで、トッピングも質素な素材を使うそうです。
米以外の具材は鶏肉、ウサギ肉、モロッコいんげん、ガラフォン(大粒の白インゲン豆)が定番。これに何か加えるとしたら、アーティチョークやカタツムリ、ローズマリーくらいなら許容されるとのこと。この「許容される」ってとこがいいですねー。そういえばスペインのアーティチョークってすごく美味しいですね・・・。
そして野外でオレンジの木の薪を燃料とした火で作るがベストらしいです。香りが違うそうですね。
バレンシア人観光客にパエジャの話題を出すと、火が付いたように熱く語りますね。現地ではこだわり満載のパエリア祭りもあるそうです。
パエジャの黄色
さゆり先生のクラスではパエジャの「色」が話題になりました。パエジャは「amarillo/アマリージョ(黄色)」のイメージですね。これは「azafrán/アサフラン(サフラン)」でご飯に色を付けているわけですが・・・
サフラン
スパイスの中でも高価なサフラン。スパイスとして利用されるのは1つの花から3本しかとれない雌しべの部分で、1本1本を手で摘みとっているそうです。
パエジャなどの料理に使う時はあらかじめ水浸して色を引き出し、その水で調理します。
しかしサフランだけではあまり鮮やかな黄色のご飯にはならないそうです。そこで実際は着色料が大活躍。スペインではこの着色料を「colorante/コロランテ」といいます。観光地ではコロランテを使い派手な黄色のパエジャばっかりですが、地元の人が食べるパエジャは地味な色合いなことも多いようです。
\colorante/コロランテ/
米
日本語には「米」と「ご飯」という2つの言葉がありまして、同じ物ですが違う状態ですね。しかしスペイン語では炊く前も後も同じくarroz。私がよく行くセビージャの庶民的なバルでは昼時にはたくさん炊き込みご飯的なものが用意されています。パエジャに似てますが、わりと地味な感じ。昼時以外には用意されてないこともあります。ご飯をオカズにパンを食べるという習慣もなぜかスペインだとまったく違和感ありません。
\Arroz のTapas/
そういえば、日本では「ご飯」という言葉が「食事」を指すのも実は興味深い事だと思いますね。
きらきらしている?
面白い響きの言葉、brilli brilli というのを習いました。先生の発音は「ブリジブリジ」または「ビジビジ」みたいに私には聞こえました。あくまでも口語的な表現だそうですが、「きらきらしている」状態を表すようです。口語的な表現で動詞「brillar :輝く」から来ているそうです。日本語でも、若者が発信する表現が定着したり忘れ去られたりしますよね。それと同じ状態の言葉みたいで、まだ辞書にはなく、監視下に置かれている単語だとさゆり先生はおっしゃっていました。この監視下というのが面白いですね。書き方も最近brillibrilli と書くようになったそうです。
\参考:La RAEの解釈/
\La RAE とは?/
レアル・アカデミア・エスパニョーラ( Real Academia Española、略称:RAE)は、スペインの国立言語アカデミーです。スペイン本国のみならず中南米諸国でも幅広く使われているスペイン語の標準を規定している組織。
ハンドル
フラメンコ衣装の話で「volante/ボランテ」という言葉がでました。フラメンコをやっている方ならご存じかもしれませんが、いわゆるフリルのことをボランテと言います。
「volante/ボランテ」を紙の辞書で引くと、なんとハンドル。そして下位の意義にフリルがあります。つまり1つの単語で2つの物を指すようです。
ハンドルとフリルの共通点って何なのか今だ未確認ですが・・。円形ってことですかね?ちなみにハンドベルの持つとこも円形でなくてもボランテって言われているみたいです。
お髭
髭のスペイン語、私が知っていたのは「barba(バルバ:下あごから頬にかけての髭)」と「bigote(ビゴーテ:鼻の下のひげ)」でした。barbaと英語のBARBAR(バーバー:床屋?)は同じ起源のことばみたいです。まだまだ他の呼び方があるみたいなので調べてみました。
\barbaとbigote/
■perillaは下あごのとがった部分に生やすひげ(=~s de chivo(ヤギ))。
ヤギの髭って言われてるんですかね?
■moscaは下唇の真下のひげ。
■mostachoはたっぷりした量の口ひげ。
■patillaはもみあげからほおにかけてのひげ。
むかしこのタイプの人沢山居たような・・・?
\もっと詳しく:髭のスペイン語/
ジーンズ
スペイン語でジーンズ(ジーパン)のことを pantalones vaqueros(パンタロネス・バケーロス)といいます。ズボン関係は常に複数形です。足が2本だからですね。vaquerosというのは「カウボーイ」のこと、やはりアメリカ合衆国のイメージでしょうね。一時期フラメンコギタリストたちがブルーのスタンダードなジーパンをステージ衣装として着用するのが流行った時期がありますが、なぜかすごい自慢げ。「ジーパンは勝負服」みたいに思っているふしがあって面白かったです。
直毛 くるくる
私、自分に髪の毛が無いからかもしれませんが、いつも分からなくなっちゃう単語があって・・・。それは「カールした髪」と「まっすぐ(直毛)な髪」なんですね。
■El pelo rizo カールした。一般的には El pelo rizado と過去分詞
■El pelo liso 直毛 。
なんですけど。
rizo と liso って日本人の耳にはほとんど同じに聞こえるんですよねー。「s」「z」はほとんど同じ音、と教わったのですが、「r」「l」の発音はほんとに苦手だし・・・。「カールした髪」と「まっすぐ(直毛)な髪」の話題になる度に凹みます。
茶色
色についてのスペイン語がたまに登場しますが、その都度興味深いです。今回は「茶色」について教わりました。まず代表的な2つが・・・
①marrón マロン 茶色
② castaño カスターニョ(ニャ)栗色
色の表現としては①も②も使うようです。marrónは靴や衣料に使われているのをよく聞きます。castañoは暗めの感じ?光沢感がある感じ?で特に髪や目の場合に用いるようです。
日本人はmarrón の方が栗なんじゃないの?と感じますよね。マロングラッセとかありますからね。しかしスペインでは食べる栗はcastañaと言います。スペインでは冬になると焼いてリアカーで道で販売してますね。栗色として使うのはcastañoの方で、これは栗の木も表します。
カスタネットcastañuelaもcastañoが語源だそうです。
カスタネットの形が栗に似てるから?似てるかなあ?
栗がぶつかる音に似てるから?似てるか?
古いハレオ(フラメンコの掛け声)で Toma castaña!(トマ カスターニャ) って言うのを昔はよく言ってました。これは「ざまあみろ!」っていうニュアンスがあるそうです。紙の辞書では castañaには「げんこつ・パンチ」の意味もあるようです。
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