イスラム語源のスペイン語
スペイン語はアラビア語の影響を強く受けています。
スペインのあるイベリア半島では711年から約800年に渡ってイスラム帝国による統治が続きました。
711年といえば日本では「大化の改新」のあたりですね。そのころから室町時代後期までスペインはイスラム圏だったんですね。
イスラム文化は言語だけでなく、建築や食べ物など幅広い範囲に今も残っています。
スペイン語には約4000語のアラビア語源の単語があります。アラビア語源の単語は「al」で始まるものが多く、「al」はアラビア語の定冠詞だそうです。スペイン語に取り入れられたあとさらにその前に定冠詞がつけられているのは面白いですね。
例としましては・・・。
絨毯 alfombra(アルフォンブラ)
まくら almohada(アルモハーダ)
などがあります。
アルハンブラ宮殿(Alhambraアランブラ)もアラビア語源で、「赤い」を意味するそうです。
\さらに学びたい方は/
変な記号
スペイン語のアルファベットを勉強していると、英語にはない変わった記号に出くわします。
Ñ(エニェ)
一番よく出くわすのがこれじゃないですかね?Nの上についているにょろにょろ。
このにょろにょろ自体はvirgulilla(ビルグリージャ)っていうそうですがあまり知られてないかもしれません。Año(アニョ・年)などの単語で頻出します。
これがNの上につくと「にゃ」「に」「にゅ」「にぇ」「にょ」みたいな発音になります。
\Ñ(エニェ)の起源について/
スペイン語に特徴的な「ñ」の文字の起源は、ラテン語の略語にあります。12世紀、スペイン人の写字生は重要な文書をすべて手書きで書き写していましたが、非常に時間のかかる作業であるだけでなく、転写に必要な素材も高価なものでした。そこで、漫画の中で紹介されているような単語など、一部の単語を主略して書き表そうと決めたのです。最終的に、この「ñ」は「nn」を表すためだけに使われるようになりました。例えば、「donna」を「doña」、「Espanna」を「España」と表記した例が挙げられます。これが普及した結果、「ñ」がスペイン語に取り入れられました。
引用:Instituto Cervantes Tokio
tilde
”café”(コーヒー)のようにアクセントを表す記号「´」(ティルデ・tilde)。日本語ではアクセント記号と呼ばれるくらいですからこの部分を強く読みます。強く読むのはそれほど難しくないのですが、文章を書くときにティルデを忘れがち。単語によってはティルデがあるのとないのでは全く意味が変わりますし、ティルデを書いていない文はかなり間抜けに見えるらしいです。
dieresis
pingüino(ピングイーノ・ペンギン)の U の上についている二つの点をdieresis(ディエレシス)といいます。
dieresis(ディエレシス)はuの上にだけ、しかも güi, güe というスペルにしか使われません。
通常gui,gue は(ギ,ゲ)と発音しますが、güi, güe のように書くと(グイ,グエ)のように発音します。
食いしん坊と飲んべい
■食いしん坊は
comidor・comidora(コミドール・コミドーラ)といったり
glotón/na(グロトン・グロトナ)といったりするそうです。
いかにもたくさん食べそうな響きですね。
■飲んべいについては
piripi(ピリピ)という言葉があるみたいです。
辞書をひくと「ほろ酔い」とかいてありました。
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