さゆり先生のレッスンで学んだ面白い単語:後半(2023年5月)

スペイン語のおさらい

スペインのクイズ番組

スペインのクイズ番組が話題になり、さゆり先生が「saber y ganar」という番組を教えてくれました。

Buenos dias は なぜ複数形?

「おはようございます」はスペイン語で Buenos dias となり、「Bueno 良い」+「dia 日」で構成されています。しかしこれが Buenos dias複数形になっている理由はよくわかっていないようです。

諸説ありますが・・・。

  • “Buenos días os dé Dios.”「神があなた達によき日々を与えますように」と言っていたのが、後に省略されて“Buenos días.”になったのではないか。単数形の“buen día”でないのは、その日一日だけではなく、毎日が平穏でよき日でありますように、という願いが込められるという説。
  • 中世のキリスト教の多くの地域で用いられていた時間帯の呼び方がもとになっているのではないか、というものです。1日を7つの時間帯に分けて、それぞれに名前がつけられていました。たとえば、“maitines”(夜明け前)、“laudes”(夜明け)など、すべて複数形になっていて、これに習ってあいさつの言葉も複数形になったのではないかという説。
  • 日本語の『今日は』の語源が『今日はご機嫌いかがですか?』という文が短くなって『今日は』となったように、”buenos días (良い日々を) ” の言葉の後ろにはまだ文が続いていたと考えられるという説。 

などがあるようです。さゆり先生は後者の2番目の説を教えてくれました。

英語、イタリア語、フランス語などラテン語諸言語の中で、複数形なのはなんとスペイン語だけだそうです。なんともミステリアス。中世に思いを馳せるのもいいですね。

\このページにもっと詳しく解説されてます。/

曜日

「曜日」についても学んでいます。曜日は惑星の名前と連携している気配がありますよね。

\惑星のスペイン語と英語/

日本語スペイン語英語
Luna
ルナ
Moon
火星Marte
マルテ
Mars
水星Mercurio
メルクリオ
Mercury
木星Júpiter
フピテル
Jupiter
金星Venus
べヌス
Venus
土星Saturno
サトゥルノ
Saturn
太陽Sol
ソル
Sun
出典:MY SPANISH SCHOOL

惑星名はギリシア神話の神の名前から来ていると言われていますね。そしてこの惑星名の語尾にそれぞれ「es」を付けるとスペイン語の曜日になります。

\曜日のスペイン語/

Lunes
ルネス
月曜日
Martes
マルテス
火曜日
Miércoles
ミエルコレス
水曜日
Jueves
フエベス
木曜日
Viernes
ビエルネス
金曜日
Sábado
サバド
土曜日
Domingo
ドミンゴ
日曜日
出典:MY SPANISH SCHOOL

でも不思議なのは「日曜日」です。
英語と日本語は「太陽」と関連しているのにスペインは「Domingo」となっていて太陽と関係なさそうです。それと実は「土曜日 Sábado」も惑星とは違う命名だという説もあります。

グレゴリオ暦を作ったローマ教皇グレゴリオ1世がユダヤ人に迎合するるため、ヘブライ語の「休息日SABADO」から「土曜日 Sábado」。太陽はローマ帝国の神様だったからあえてその名前を捨て、ラテン語の敬称「Don」(ドン・キホーテのドン)+「Dominicus」(我らの主のもの)から「Domingo」となったという説。が有力視されているようです。

\惑星名と神話の関係?そもそも一週間が7日間なのはなぜ?そもそも曜日とは?/

\もっと詳しく/

曜日の由来となった神々

スペインに溶け込んだ日本語

特に食べ物で日本語をそのまま表記しているのを見かけますねー。しかし一般の人々はそれほど強い興味をもってない気配もあります。「これは日本語なんだよ」と言っても、「絶対に違う」とか強硬に反論されたり・・・。そんな時は大人しく引き下がりますが・・・。絶対に勝てないし。

maki

これは各種「海苔巻き」ですね。

↑このようにすでに表記が「Sushi」でなく「Maki」となってます。上の写真はサーモンをオーブンで「Tempura(天ぷら)」っぽくしたものを巻いてあるみたいですね。この「天ぷら」も室町時代に鉄砲とともにポルトガルから伝来したもので、いわば言葉の逆輸入っぽくて面白いです。

「天ぷら」の語源は
  • ポルトガル語で「調理」を意味する「tempero」
  • スペイン語で「天上の日(鳥獣の肉が禁じられ、魚肉の揚げ物を食べる)」を意味する「templo」

    そのほか多くの説があるが、決定づける文献もなく、正確な語源は分かっていないそうです。

↑おしゃれなバルなどではこんな感じでやたらとデコレーションされて出てきます。

↑スーパーではこんなパックが売ってます。怖くて買えないけど。

tataki

日本のたたき

「たたき」といえば日本ではやはり高知の「カツオのたたき」ですよね。

\高知のたたきがこれ↓/

「叩く」というのはカツオに調味料を馴染ませるため手の甲でかるく叩くことから料理名が「たたき」になったそうです。

スペインのTataki

スペインでも日本語のTatakiというメニューはけっこう浸透しています。

\街角のバルのメニュー/

出てくる料理はこんな感じ・・・

以前は牛肉だった気がしますが、現在はマグロが多く、カツオはあまり見かけませんね。そして多分、「表面を軽く炙る」ことが「たたき」の料理法だと伝わっているのでしょう。スペイン人のレストラン経営者とこれを食べた時、「たたき」の本来の意味を必死に伝えましたが、あまり興味ない顔されました。そしてポン酢でなく、なんかちょっと甘めのソース(蜂蜜いれたり)がかかっていてちょっと嫌だー。ポン酢は売ってるっちゃ売ってますけどね、

kobe

スペインは豚肉が美味しいので、私はめったに牛肉食べないんですが、たまにバルのメニューに「kobe」と書いてあります。一応食べたことありますが、たぶん神戸牛ではない気がします。

panko

なんと「パン粉」が「panko」として売ってます。以前は他の表現のスペイン語で売っていた気がするんですが、この写真の製品には「日本風」と書かれていますね。きっと何かが違うんでしょうね。これもある意味、逆輸入ワードと言えるのでは?

kimono

やはり着物って興味を持たれますね。当然「Kimono」で理解されます。しかしよっぽど詳しいYOUではない限り、振袖、浴衣などの区別はつかないみたいですね。

そして空手などの道着も「Kimono」として扱われることが多いそうです。

イイネ!

SNSなどの「イイネ!」はスペイン語でなんと言うのか習いました。これは「¡Me gusta!」でした。
なるほど、ちょっとこの長い感じがいいですねー。でも最近英語で「Like!」というのも浸透してきてしまっているようです。味がないからやめてほしいです。

スペイン語の起源

これはさゆり先生のクラスで扱ったというわけでありませんが、いつも興味があって調べています。分かりやすい動画があったので載せます。

\スペイン語の起源について/

\英語の語源について/

今まで私は英語もスペイン語と同じラテン語から派生したものと覚えていましたが、この動画でもう少し詳しく知ることができました。語源に興味のある方は見てください。

小林さゆりマリア先生のスペイン語レッスンは・・・

初心者歓迎。どなたでも楽しくご参加いただけます。

\詳しくはこちら/

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